エムテックブログ

NC旋盤における高圧クーラントと中圧クーラントの差異と機能性について

こんにちは、エムテック製造部です。

今回は新しくシチズンマシナリー製のNC旋盤L12が二台新しくエムテックに搬入されました!

このL12は去年にも搬入されていて合計エムテックでは4台のL12が稼働しています。L12の特徴は過去にも紹介した気がするので、今回はL12にオプションで追加した高圧クーラント・中圧クーラントについて書いていきます。

 

まず、高圧と中圧、クーラントという単語をそれぞれの意味としては、

・高圧──圧力の強いこと。大きな力

・中圧──高圧よりも弱い圧力

・クーラント──切削油。鉱物製。切削する際に常に切削物と切削工具に当て続けている。

 

つまり、この常に使うクーラントを大きな圧力で放出し、切削物と切削工具に当てよう。というのがこの高圧クーラント、中圧クーラントになります。

 

 

・高圧クーラント機

・中圧クーラント機

 

写真上が高圧クーラント、下が中圧クーラントを使えるようにする機械です。

写真では分かりづらいですが高圧クーラントの機械は中圧クーラントの機械の二倍程度の大きさになっています。

 

これらのクーラント機を使うことによってどんな利点があるかというと、第一に切削時に出るキリコ(切削時に出る金属くず)の排出性を大幅によくする。第二に切削時に出る切削工具・切削物の熱を下げるといった利点があげられます。基本的に高圧クーラント機のほうがクーラントを強く排出するのでこれらの特徴をより濃く感じられます。

 

実際に切削をしたことない人ではピンと来ないような利点ですが、加工している側からは、とても加工時に有効な特徴をもっています。これらの機械・機能を使い、より様々な加工に挑戦していきたいと思います。