エムテックブログ

【製造部ブログ 第5弾】

こんにちは!

今回の製造部ブログは専務の中山が担当させていただきます🦉

さて、今回ご紹介するのは「切粉」についてです。

そもそも切粉が何かを知らない人の為に簡単に説明すると、切削加工で発生する「金属のくず」のこと。この切粉の排出をいかに上手くコントロールするかが、品質の良し悪しを決めると言っても過言ではありません!

 

切粉の処理が上手くいかないと

・切粉がワーク(加工物)に絡まり切削面に影響を与える。

・切削油のかかりが悪くなり、工具の摩耗を早め、コスト増につながる。

・チョコ停の原因となり、生産効率が悪くなる。

などなど、挙げだしたらキリがないほどです。

 

では、当社が日頃どのようにして切粉処理を行っているかを、テスト加工の事例を用いて紹介したいと思います。

使用する機械:SB-20R

被削材:SUS304 φ15

加工方法:前挽き工具による旋削加工

プログラムと実際の加工は今年4月に入社したばかりの新人さんにやってもらいまいした👏

 

下の左の画像が切粉処理を意識せずに加工した場合。

そして、右の画像がステップサイクルというマクロプログラムを使用して加工した場合です。

※この時のプログラムの送りや切り込み量は両方同じにしてあります。

 

違いは一目瞭然ですよね!一回目は切粉が長く不安定な形状になっています。これでは加工中にワークに絡みつく可能性があり、連続で運転するにはリスクが伴います。

それに比べ、二回目のステップサイクルを使用した方はというと、切粉が細かく分断されているため、ワークに絡む心配がありません👍

このように、切粉の処理を工夫することで、当社では24時間無人で機械を動かすことが可能となっております。そして、今回紹介したのはほんの一例であり、他にも切粉処理の方法は沢山あります。また機会があれば紹介したいと思います。

以上、エムテック製造部ブログでした😄